PL関東16節 桐光学園-前橋育英

選手権予選、Jユース杯が終わりこれから3週間12月2週目までは戦う場をリーグ戦に残して3連戦。土曜日はプレミアリーグEASTがお休みのためプリンス関東を見に行った。このタイミングで高体連対決を観れるのは貴重な機会と捉え桐光学園-前橋育英が行われる、かもめパークへ約2時間かけて向かう。
最寄駅に着いたら私の知ってる横浜な風景は無く田んぼや空き地が目立つ。かもめパークはキャベツ畑に囲まれていて静かな環境だ。前振りはこの辺にして本題に入ろう。
桐光学園対前橋育英は共に参入戦枠を争う上での直接対決。勝点1が命取りになる戦いだ。

スタメンは以下の通りに
桐光学園
GK 1 茂木秀(MKFC)
CB 6 田中拓実(S.T.FC) 28 望月駿介(FC多摩)
RSB 2 淡路昴宏(川崎U15)
LSB 5 ダビナス・ジェファーソン(トリプレッタ)
ボランチ 4 桑原遥(FC東京深川) #14 田中雄大(FC多摩)
RMF 10 鳥海芳樹(村岡中)
LMF 8 佐藤太一(バディSC)
FM 7 西川公基(横浜FMJY) 9 鈴木大我(府ロクJY)

前橋育英
GK 12 月田啓(前橋FC)
CB 3 角田涼太郎(浦和レッズJY) 36 松田陸(前橋FC)
RSB 2 後藤田亘輝(横浜FMJY)
LSB 15渡邉泰基(新潟U15)
ボランチ 6 長澤昴輝(広島JY) 7 大塚諒(横浜FM追浜)
RMF 22 塩澤隼人(FC東京むさし)
LMF 9 高沢颯(前橋FC)
FW 10 飯島陸(クマガヤSC) 23 人見大地(ヴェルディ小山)

ギャラリーも多く注目度の高さを伺える。前半開始から勢いを見せた桐光学園は果敢に前橋育英陣内でボールを回し相手を惑わしていくが前橋育英は動じず落ち着いたプレーをする。ワンプレーワンプレーの精度が高くインターハイ予選敗退以降練習から意識を変えて今に至っていると感じた。ところが前半13分ショートカウンターから前橋育英FW飯島陸のパスに人見大地が流し込み先制する。以降前橋育英が主導権を握る展開になる。ショートパス主体なスタイルは従来の通りでバイタルエリアまで持っていけばしっかりシュートで終わる形は徹底されてる印象を受けた。

後半、桐光学園が前半とは変わって攻勢を強める。自陣深いエリアからGK茂木のFKから右サイドに大きく展開し走ってた途中出場の倉持快が正確なクロスを上げPA内で田中雄大が合わせて追いつく。以降、桐光学園がペースを握りサイド攻撃、真ん中から崩したりと前橋育英の運動量が落ちた70分過ぎ頃から決定機に繋がるシーンが多くなる。すると82分カウンターから左サイドへ駆け上がった鳥海芳樹がこの時間帯に異次元のスピードで前橋育英DFを振り切りグラウンダーのクロスに西川公基がDFと競り合いながら押し込み逆転する。
前橋育英は直ぐに3バック4トップのような布陣に変更。焦って縦に蹴る事は少なくパス主体で枠外に飛んでもシュートでしっかり終える形が後にゴールへと繋がった。試合終了間際のアディショナルタイム右サイドに空いたスペースに後藤田が走り込みファーサイドへクロス。背では劣るが高さで競り勝った飯島陸が折り返し松田陸が同点弾を挙げる。布陣変更で真ん中に背の高い選手を多く割き空いたサイドのスペースから攻め込むシーンはこの前にもあってそれがうまく同点ゴールに繋がった。
試合はこのまま終了。前半とは打って変わって激しい展開で且つ選手権でこの試合をしてたら間違いなく名勝負になっていた内容だった。

試合を総括すると局面局面で両チームのレベルの高さを感じるシーンが多かった。桐光学園は球際強くプレスを掛け落ちることが少なかった運動量は残り2試合そして選手権に向けて高めてほしい部分。ファールへの不満のせいか審判への当たりは頂けなかったがシーンによっては主審を疑うシーンがあった。
前橋育英は昨季一昨年と見て来て今年も変わらずショートパス主体で攻守の両面で今迄の積み上げが成されていた。攻撃は多彩で先述した通りロングボールを高さのあるFW人見大地に合わせてセカンドボールを拾ってサイドや縦に展開する。配給役のボランチ大塚諒と長澤昴輝は攻守で躍動。80分スタミナ切れすることなく走りきった。

プレミアリーグ参入戦枠を懸けてそれぞれ残り2試合残っている。桐光学園は下位に低迷する帝京第三とヴァンフォーレ甲府U18と対戦予定。取りこぼしが命取りになるためポイント重ね参入戦に進出したい。
前橋育英は川崎フロンターレU18、東京ヴェルディユースと対戦予定。どちらも参入戦枠争いをする直接対決が連続するため1ポイントに重みのある今後となるだろう。

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